うれしさ半分 2003 12 15

 日経平均株価が上がって、うれしいけれど、
正直な話、うれしさ半分でしょう。
 政府は、
株価の下落局面では、公的年金で株価を買い支え、
円高になれば、ドルを買い支える。
政府による株式投資も、
政府による外国為替投資も、
失敗すれば、税金で穴埋めをしなくてはならない。
だから、日本人投資家にとっては、「うれしさ半分」です。
しかし、外国人投資家にとっては、純粋に、うれしい。
 
 なんで、こうなるか。
それは、いつまで経っても、日本の景気は「外需頼み」だからです。
 内需が強ければ、
公的年金で株価を買い支える必要はない。
いくら円高になっても問題はない。
 それでは、内需振興をやればいいのではないかと言うでしょうが、
内需振興をするためには、規制緩和が必要です。
 それでは、規制緩和をすればいいのではないかと言うでしょうが、
そうすると、自民党の支持団体が崩壊してしまう。
自民党の支持団体が崩壊すると、自民党が崩壊する。
本当に、「自民党をぶっ壊す」になってしまう。
「自民党をぶっ壊す」とは、あくまでも建前であり、
本当に壊す人はいない。
 だから、政府は、
株価の下落局面では、公的年金で株価を買い支え、
円高になれば、ドルを買い支える。

 ところで、株を持っている日本人投資家は、「うれしさ半分」で済むが、
株を持っていない一般庶民は、どうなるのかとの指摘があります。
 これに対して、別の投資家は、こう答えていました。
これは、江戸時代の階級制である「士農工商」で言えば、
日本人投資家は、「士」であり、
一般庶民は、「農工商」のうちのどれかになると言っていました。
おそらく、一般庶民は、「農」ではないか。
そう言っていました。
 いつの時代も同じ。
庶民のための政治はない。
























































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